流れ星を見せてあげるね。
それが、貴方が初めて私にくれた言葉です。

8月の夜8時くらいだったかな。
ふたりで親戚の家の庭を抜け出したんだよね。

街灯が殆ど無い道で、怖いから手を繋いで行こうって事になった。

私も貴方もまだ、五歳だった。
でも、私にははっきりわかったんだ。
凄く、好きな人に出会えたこと。
暗闇の中で笑った貴方の顔を見てそう思ったんだ。

ふたりで田んぼのあぜ道で手を繋いで空を見ていたけど、流れ星は見られなかった。
あれ、昨日はみえたんだけどなあ。
貴方は、私の手を引いていっぱいあるきまわって流れ星を見せてくれようとしたね。
そんなところが好きだった。

流れ星は見られなかったけどね。
19歳の1月からほんの数ヶ月、夢が叶ったと思っている。
貴方と付き合えたから。
その時に自分の再従兄弟だと知って別れる事になったけど。

それからずっと後で知った。
貴方が見せてくれようとした流れ星は
ペルセウス流星群だったと言うこと。


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