人生の転機

今思うと、人生の転機は20歳の時でした。自分は、入社2年目専門学校卒業した彼女が入社されました。1歳年上です。花形社員が多数在籍し、私はいわばサポート役の社員、年収も雲泥の差、そんな私に、とってもかわいい彼女が好意がある事を知った。それも約30名ほどいる同僚の中から…。
自分も大好きになってしまった。当時、2年ほど付き合っていた彼女に訳を話し、別れてもらい、彼女と付き合う事となった。毎日がとても楽しかった。彼女は、とても優しく自分に対して、一度たりとも怒ったことがなかった。前の彼女とは、ケンカばかりだった。これは、ほんとの幸せなんだ。そう思った。そう、自分の両親がケンカした事を見た事がないからだ。
3.4ヶ月位たった頃だろうか、前の彼女の妊娠が発覚した。ほんとにオレの子どもか?問いただすと、泣きじゃくりながら、そうだと、ウソは言わない。と…。毎日がとても、とても楽しかったが、奈落の底に突き落とされた気持ちだ。今、はっきり覚えてないが、ウソの説明をして、彼女と別れた。
職場では、きっぱり会話をしなくなり、彼女は、転勤して行った。
自分は、妊娠させてしまった事に責任を感じ、前の彼女といっしょになる事を決めた。生活するうえで、給料も安かったので運転士の仕事をした。朝から晩まで、がむしゃらに働いた。
とある日、子どもが死産した。
は?なんだそれ?覚悟決めて、今後のために、一生懸命やってたじゃねーか。
そこで、別れた彼女がその時も大好きだったので、転勤先に、仕事中会いに行った。何しに来たの?笑顔で迎えてくれた。実は、もう一度、やり直したいって事を伝えたかったが、近くに配達あったからと、説明し、またねって言ったきり今に至っている。もう32年も前の話だ。当時、やっぱり妊娠、死産ってつらい思いをさせてしまった償いは、しなければならないと感じた。しかし、今幸せか?と考えると、正直、そうは思わない。何かが引っ掛かる。まして、その後、2人の子どもに恵まれるが、うち1人は家庭に問題を抱えている。そう考えると、当時ちゃんとしていれば、彼女と結婚していなくても、今の問題に直面する事は、なかったのではないかと…。人生のターニングポイントだったと思う。
また、別れてしまった彼女、優しい性格だったので、優しいおかあさんになっているに違いない…。ご主人、ご家庭がうらやましいなぁ。自分が彼女の旦那になりたかった。
ハンドルネーム:葛飾区50代  更新日付:2022-05-01 23:29:09

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